筆と紙でボケる!和の禅喜利
大喜利はどれだけ個人戦になっても一方では全体のことを考えていないといけないわけで、全体が盛り上がっていれば答えも出しやすくなるし、面白い答えもその中から出やすくなってくると思っています。
自分の経験からも感じることなんですが、フリップとペンで大喜利を出来るとなると、それがうれしくて、周りを見ずにどんどん自分のペースで答えてしまうんですよね。
そうなると、自分の楽しさが最優先になってしまって、結果として全体を見ることができないし、そうすると当初の目的であった自分自身の楽しみも半減してしまうという結果になりかねません。
そこで!なんですが、ちょっとyoutubeで大喜利の動画を漁っていると興味深い動画を見つけてしまったんですよね。
それが『禅喜利 Zengiri』です。
東京芸術大学デザイン科三学年次課題「伝統とデザイン」の為の作品。
悟りを開く為の修行である「禅問答」と、笑いの基礎である「大喜利」。二つの精神の共通性を見い出し、「笑いの可能性」ー笑いにおいての仏性や、悟りにおいての笑いの重要性ー を探る作品です。
Hi-GunZ WEB
2010年の作品なので現在はもう学生さんではないと思いますが、東京芸大の学生さんが課題で作った作品のようです。
この作品では、フリップとペンではなく、筆と和紙を使って大喜利をしています。もちろん、映像をただ見ているだけでも面白いのですが、これがどのような効果をもたらしているかというと、
・道具が筆と和紙なので字を丁寧に書こうとする意識が生まれる
・一つ一つの答えが作品として残しやすい
・書いている時間があるので、答えと答えの間の時間が単なる待ちの時間にならない
・筆書きならではの味わい
いいこといっぱいな気がします。ちょっと目線を変えてこのような大喜利も楽しいかもしれません。なにより筆で字を書くの楽しそう。書道の時間にふざけてたあの感覚ですね。