作品だけを見せてくれ(邪魔をするなよ人間!)
テレビでも、なんでも、腹が立っていることがあって。
それは何かって言うと、裏方のメッセージ。
それも、裏方のメッセージをキャラクターに言わせる奴。これがもう、腹が立ってしょうがないんですね。「嫌なら見るな」なわけですけれど、そういうたぐいのものは、見ていてあーおもしろいなと思っている時にやってくるので、辟易しているわけです。
最初に気づいたのは「インフィニット・ストラトス」ってアニメで。
アニメだって産業ですから、そりゃあ、CDやら、DVDやら売らなきゃいけないのは分かりますよ。
しかしなんだって敵がすぐそこまで来ている!みたいな緊迫したシーンで、作中のキャラが、「なんとこのアニメのDVDが出るんだって!」「わたしのあんなところやこんなところが見られてしまうなんて・・・」みたいなテロップを下に流してしまうのか。
しかも作中にテレビの描写なんて一個もないだろ!
アイドル目指してるとか、テレビ局の裏側を描いたとか、そういうのだったら別にいいんです、そのメッセージをキャラクターが言っても自然だから。
でも近未来異能バトルなのに、DVDをキャラクターが売るってどう考えてもおかしいじゃないですか。どうしても作品中に流したければキャラクターを使わずにやれ。
そんな感じで、フィクションって、ノンフィクションの世界から一刻目を離すためにあるんじゃないのか・・・?と、気になっているのは自分だけなのか分かりませんが、そういうのは一気に冷めてしまいます。
その次は「ルーズヴェルト・ゲーム」でした。これはドラマですが、廃部寸前に追い込まれた社会人野球部と、倒産寸前に追い込まれた会社の運命がくんずほぐれつする面白いドラマだったわけです。
あの忌まわしき、裏方のメッセージが届くまでは。
最終回の1回前だったかな。
主人公の会社と、その会社に色々なちょっかいをかけてきていた会社のチームが、社会人野球の大会でいよいよ雌雄を決するという展開になっていました。
しかも主人公のチームは一度負けており、リベンジの試合。
会社の状況から言ってもこの試合が最後の試合になるという燃える展開だったわけです。そして来週いよいよ最終戦!といったところで、
「ルーズヴェルト・ゲームのサントラと原作本をプレゼント!どしどしご応募お待ちしています!」と明るい若者の声。
そこでテレビに映っていたのは、主人公チームとライバルチームの選手たちが肩を組んでプレゼント応募をねだっている光景だったのです。
ええ・・・
来週、最終戦じゃないの・・・?なんで?なんで?
撮影終わって君たちはイェーイなのかもしれないけど、なんでライバルと肩組んでんの・・・?と一気に脱力してしまい、結局最終回は見ずじまいでした。そこまでは面白かったのに・・・
最近見ている「孤独のグルメ」でも、番組が始まったとたんに、「主演・松重豊さんのサイン入りポスターを・・・」のテロップ・・・って、僕が今見てるのはゴローさんなんだけど・・・って、言ってもしょうがないんですかね。